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「1/1 メタルモデル」


さてと室内のシート部分も外してしまおうか。
このAF3は初期モデルがフロアシフトだった為だと思うが、青いAF7のベンチシートタイプとは
違って左右独立したセパレートタイプのシートを採用。簡素な造りは同じだけどね。
シート部の取外し方法は、座席取付枠と呼ばれる土台部分がフロアーに
ボルト&ナットで固定されているから、それを外すとシートと共に取れる構造。

<画像をクリックすると拡大表示します>

因みにシートのクッション部(座る部分)は、その取付枠の上に全く固定せずに
乗せてあるだけ!これじゃあまるで座布団みたい。
おまけにその「座布団」を取り除くと下からエンジンが顔を覗かせる構造なので
この座布団がエンジン^カバーを兼用しているというこれまた驚きのアイテム。



座席取付枠の取外しは先回掲載したサビたボルト退治の方法を使って
楽々とフロアーから分離完了。
あとはシャシーからフロアを分離させるだけなんだけど、ハンドルやペダルの操作部品と
配線とかを外さなくてはならないので、ちょっとそれは保留。
これで車体部分の大まかなバラバラ作業が終了となった。

丁度良い機会なので、応援してくれている社員の皆さんに進捗状況を公開しようか
という事になり、晴れた日の昼休みに社内放送にてそれを告知したのであった。


さすが車両開発の課員だけあって、車体屋さんと内装屋さんはそれぞれ自分の専門部品について
目が行ってしまうみたい。
やはり屋根が外れるという珍しい構造や溶接部を全く外す事無くここまでバラける構造とか
には興味深々、屋根を持ち上げて取付け部や裏側を丹念に覗き込む設計者も居た。
さすがにラルゴやセレナへの参考にするには無理だと思うけどね。

やっぱり「1/1のメタルモデル」らしくと順番に並べてから記念撮影。
撮り方が悪くて継ぎ接ぎ写真になっちゃた。
しかしオモチャみたい、本物の車には見えないなあ・・・


さてこれから本格的に復元作業を開始!という我々の前に、以前からあった最大の懸案が遂に立ち塞がった。
避けては通れなかったけど、これじゃあもう先へ進めない。
その懸案とは



つづく

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