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「まさかの作業」



さすがはコニーオーナー達を泣かせてきたネック部品のブレーキ、一筋縄じゃあいかない。
ネジのサイズを測ってみたら、コニーのフレアーナットはM10×ピッチ1.25なのに対し、
フォークリフトから流用したホイールシリンダー側はM10×ピッチ1.0だったのだ。
ネジのピッチが異なってたんじゃ取り付けは無理、そのまま使えるという
オーナーさん達に伝わる流用伝説からは、まさかの展開ですな。

そりゃあ締められんわね

ホイールシリンダーのネジをタップを使ってM10×ピッチ1.25に切り直すと
ネジの山がボロボロになるだろうから
フレアーナット側を変更ってことになるわけで、コニー側のパイプ先端を切断して
M10×ピッチ1.0のナットに入れ替えてやるのが手っ取り早い。
しかしオリジナルのコニー部品を切断改造するなんて、承服できないとの反対意見。
じゃあどうすんの?まさかブレーキパイプを新しく造り直すのかい。



それだけは避けたかったんだけどなあ。
愚痴を言っても始まらない、まずはブレーキパイプ探しから始めるか。
ホームセンターへ下見に行ったら銅や真鍮製のがあった、φ5のが使えそうじゃないかい。
しかしインターネットでブレーキを復元した人の情報を検索してみると、
誰もホームセンターのを使ってないんだよね、何か不具合でも起すのかなぁ。
やはりここはチャレンジを避けて専門の自動車部品商へ発注したほうがいいねえ、
手元にあった自動車部品商のカタログによるとブレーキ用はパイプ外形がφ4.76、
肉厚は0.7だそうな。
中途半端な4.76mmはインチサイズからかな?

パイプ材質は鉄と銅があり、オリジナルのコニー部品と同じ鉄を使うのが正当だとは思うんだけど
銅の方が扱い易そうだから、どっちにしようかと迷い続けていたある日のこと、
部室の前を偶然通り掛かって室内の作業を覗き込んだ社員の人が
「昔、旧い英国車のブレーキパイプを修復した時は銅のパイプを使ったよ」と教えてくれた。
国産車も含め、昔は銅パイプが一般的だったみたい。
アンダーフロアー下側に配索されているパイプは下周りに衝撃を受けた時に潰れないよう
剛性のある鉄製に変えたのか、それともコストダウンの為なのか。
じゃあ実績もあることだし、加工性が優れ素人でも失敗が少ないだろう銅でやってみるか、
銅パイプも追加で発注しておこう。

パイプの曲げ方や先端のフレアー加工をどう造るのかもインターネットが教えてくれた。
我々でも扱えてしかも安価な簡易工具があるらしい、行きつけの工具専門店で探してみると、あった!

これで4000円、安い!

さてさてあとはフレアーナットだね、M10のピッチ1.0と1.25のを入手せねば。
ピッチ1.0のはカタログに載ってたんだけど、あれれ ピッチ1.25のやつなんてのは載って無いじゃん。
日産の標準部品リストを見てもピッチ1.25なんてのは設定されていないのでよくよく調べてみると、
最近の車は全てピッチ1.0に統一されているらしい。ピッチが小さくなったのは漏れ防止対策かな。

結局これもインターネットのお世話になり、M10×ピッチ1.25を扱っている会社を見つけた。
個人購入もOKだったんで、早速注文。

銅製のパイプが届く前に、他の用途で取り寄せ済みだった鉄製パイプで加工のトライアルをしてみますか。
まずは簡易工具のパイプカッターでリール形状のパイプを100mmほど切り取り。

切断部の内径をホジホジして、専用バイスに固定。

パイプ先端をフレアー加工してやると、あらら思ったよりも簡単に完成。

さあこれでフレアナットを使って、パイプをホイールシリンダーに固定できる形状になった。
早速組み付けてみたのだが、なぜかナットを締め込んでもパイプが固定されずにガタガタ、
これじゃあブレーキフルードが漏れっ放しになるんだけど、なんで?



ああ、またもや流用伝説!つづく

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