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+ 第12話 + 「久々の走行」



久しぶりに太陽の下へ運び出されたコニーちゃん、エンジン調整も終わりクラブ員は走らせる気満々。
コラムシフトの1速って手前上だったか?なんて古くからのクラブ員もシフトパターン図を確認しながら
ギクシャクとしたシフトチェンジで久々の運転。
思い返してみると軽自動車専門誌の取材を受けた時以来の屋外走行だから、なんと7年半ぶりか!

クラブ加入2年目の若手2人も交代で運転、彼らにとっては旧規格の軽自動車はもちろんのことコラムMTも
キャブレター車も初運転で、執り憑かれたみたいに敷地内を遊園地の遊具の様にクルクルと周回運転。
おもちゃ感覚ですなぁ、なんて笑って見ていたんだけどさすがに好きなだけあって、あっと言う間に
運転方法をマスターしてしまったみたい。

4人乗車の狭い空間がけっこう楽しい 工場敷地内をクルクル周回中 なかなか上手く運転しているね
4人乗車の狭い空間がけっこう楽しい 工場敷地内をクルクル周回中 なかなか上手く運転しているね

動くようになったのは嬉しい、でも再び不動とならぬよう定期的に動かすようにして動態を維持せねば。
という事で、毎月1回の定期作業日に“虫干し”を兼ねて必ず屋外で走行させる事にしたのであった。

運転を楽しみながら1時間ほど走らせるだけで維持管理ができると思われたこの方策、なんと毎回の様に不具合が発生。
その修理と、動くようになったからこそ気になってしまう部分の対策には思った以上の時間が取られてしまった。
発生不具合や気になる部分の対策を、ちょっとだけ羅列しておきます。

①シートのクッション修理
中身のウレタンが劣化しシートへ座る度に粉状となって室内へ噴出。
クッション材交換だけでなく表皮破れの補修&裏面への断熱ウレタン貼りも行った。
粉が出る出る、掃除しても次から次へと 綺麗に直りました、これなら安心
粉が出る出る、掃除しても次から次へと 綺麗に直りました、これなら安心
②ブレーキランプ不点灯対策
マスターシリンダー交換時に油圧式スイッチが取付けられなくなりブレーキランプは点灯しないままだったが、
AF11コニーを見ていた時に解決策が!廃車のAF11部品を利用してスイッチを設置しランプ点灯に成功。
廃車AF11のブレーキスイッチ部 廃車AF11のブレーキスイッチ部
廃車AF11のブレーキスイッチ部 4wayジョイントにスイッチを付けたい(クリックで拡大)

形状比較からは互換性がありそう 4wayへブレーキスイッチ仮組み
形状比較からは互換性がありそう 4wayへブレーキスイッチ仮組み

AF7の4way部分、こいつを交換しよう これでブレーキスイッチ設置完了
AF7の4way部分、こいつを交換しよう これでブレーキスイッチ設置完了
③オルタネーター修理
以前よりメーター内のCHGランプが点灯したままなので、毎回バッテリーを充電してから走らせていた。
これでは電気自動車(!)なので、復活を機にオルタネーターをオーバーホールへ。
エンジンの上にあるから簡単に取外し BRGとブラシ交換でCHGランプも消灯
エンジンの上にあるから簡単に取外し ベアリングとブラシ交換でCHGランプも消灯
④プラグコード補修
バタバタ音を出しながら力無く走るようになってしまった。一発、死んでいるみたい。
左シリンダーの火花が飛んでいないのはプラグコードの接触不良、硬化していたコード自体も交換した。
ついでにプラグの先端ギャップが規定値0.6㎜に対してかなり広かったので調整しエンジンは完調に。
コード交換中のクラブ員 コード部分のみ交換できる構造です
コード交換中のクラブ員 コード部分のみ交換できる構造です
⑤ブレーキシュー交換
ライナーまでの残りが僅かなので交換を決意。とは言っても新品部品は無いので専門ショップでシュー張替え。
張替えで厚くなったシューによりドラムが組付かず、ホイールシリンダーのピンを削る羽目に。
更に作業中にホイールシリンダーのフルード漏れを発見しちゃったので新品に交換する作業が発生、やはり
内径部を磨くだけで再利用しようとしたのが甘かったか。お決まりのフォークリフト用のです。
シューの張替えで新品並みに、これでフィーリングも改善か ドラムで見えなくなるけど綺麗になった
シューの張替えで新品並みに、これでフィーリングも改善か ドラムで見えなくなるけど綺麗になった
⑥タイヤ交換
どう見てもこのAF7、車両の姿勢が左前に傾いているんだよね。
最初にクルマを貰ってきた時から履いているタイヤは何故か左前だけが小径、交換するとホワイトリボンが
無くなるので惜しいと先送りしてきたが、今回の復活で交換を決意。
5.00-12 4PRIはBSとヨコハマだけにしかなく在庫ありのBSを購入、もちろんチューブも一緒に交換。
今や珍しいバイアスタイヤです ピカピカのホイールキャップ装着で足元キリッ
今や珍しいバイアスタイヤです ピカピカのホイールキャップ装着で足元キリッ

他にもテールランプの修理やブレーキ調整、オイル滲み対策や錆止め等々、毎回必ず何かメンテ作業が発生。
でも動くようになった達成感と若いクラブ員が喜んで乗り回す姿を見て、俄然やる気が湧いてきた。



やる気が出た勢いで、ついでにやってしまった事は次回。

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