ヴィンテージ・セレクション

気まぐれに、愛知機械工業の昔を紹介するページです

008 ・・・ コニーの装備品、その2


第8回目は、コニーの装備品の続きです。 当然ながら全て生産は終了していますので、本記事記載の番号で注文されても在庫はありませんよ。



装備品その2:ヒーター


今ではヒーターが付いていない車はありませんが、この当時はまだ贅沢装備。
ご覧のようにヒーターが強力なセールスポイントになっています。
水冷式のエンジン場合、エンジンの冷却水を室内に引き込んで熱源としますが
空冷式のコニーには冷却水がないので、エンジンに直接風を当てて温風を作っていました。
このため、ほこり等を除去するための防塵フィルターが付いています。

余談ですが、今話題の電気自動車も冷却水がない(有っても少量)ために
電気式のヒーターが付いています。
寒冷地では「ハイパワー○○J(xx kcal)」の謳い文句が復活するかも知れませんね。
ただし、フル活用したら見る見る航続距離(蓄電量)が減っていきそうですが・・・



コニー全車種にカーヒーターが標準装備になりました


種類と形式

コニーのヒーターには右表の3種類があります。これは全車に装備され通常満足いただける暖かさが得られ、他の軽自動車に装備されているものより高性能です。その上北海道、東北等の厳寒冷地のために「強化キット」が用意されています。
(強化キットは有償装備)強化キットをつけた場合これを、「強化ヒーター」と呼びます。


種類と形式

設計仕様

設計仕様

性能

 時速40kmで走行すると室内温度は外気より○度上昇する。


時速40kmで走行すると室内温度は外気より○度上昇する。

操作要領

1 暖風吹出ロ(ブロウアウトボックス)の操作
1-1
ヒーターを使う時、正面扉の中央を押して開けば、熱風が車内へ送り出されます。
全閉にすれば、デフロスターヘ送風されます。この開閉角度によって、熱 風の方向を自由に変えられます。
1-2
デフロスターヘ送られた熱風は、フロント・ガラスのくもりや氷結を防止しな がら循環して、間接的に車内を暖房します。
2 ヒーターのスイッチ(ヒーターコントロールワイヤー)の操作
2-1
ヒーターを使う時、ワイヤーのノブを引き出せば、「コントロール・ボックス」 内のバタフライが閉じて、熱風が車内へ送られます。
2-2
ワイヤーのノブを押し込めば、バタフライが開いて、熱風が車外へ放出されます。
3 フィルターの清掃

「プロウアウト・ボックス」及び「プロウアウト・グリル」の中に防塵装置として「フィルター」が組込まれています。
この「フィルター」を引き出し、エアー・コンプレッサーで適時、清掃して下さい。清掃することにより、暖房効果を低下することなく、常に新鮮な暖房空気が得られます。

操作要領
 


<<< Back >>> Next