主な業務内容としては、エンジンの①既存部品の価格査定・交渉②部品供給課題発生時の対応③新規部品の受注先決定の３点になります。①では実際に部品を製造しているメーカーの工場を訪問して工程を見学し、見積書との整合性を確認します。また、他部署・他チームの方と連携しながら工程の改善を図ることで生産効率の向上に繋げ、最終的に価格を下げる活動も行います。③については、親会社である日産自動車の購買部門と連携し数か月に渡って活動することが多いです。
新規部品の受注先選定では、設計や原価企画、品質保証、製造など様々な部署の方と連携し、コストだけでなく多様な観点から競争力のあるメーカーを選定します。会社も部署の枠も越えて多くの方と連携する難しさを感じますが、一方で他部署が重要視している部分やその背景を理解したり、選定までに必要な課題を整理・調整したりすることを通じて学ぶことが多く、日々、自分自身の成長を実感しています。多くの人と関わるからこそ達成感を感じられる仕事だと思います。
入社当初は社会人としてのマナーはもちろんですが、それだけでなく業務において部品の仕様や図面の指示、製造工程など専門的な知識が必要であり、わからないことが多く苦労しました。正直、今でもわからないことは多くありますが、自分が理解できていることとできていないことを整理した上で相談したり、主に取引先との会話の際は自分の言葉で復唱して認識間違いを防いだりしていました。そうしているうちに理解できることが増えていき、取引先との会話においても何が要点なのかを理解できるようになりました。
今後の目標は、社内外問わず円滑な橋渡しができるようになることです。価格や供給に対して責任を持つのが調達部だと考えています。そのためには様々な関係者のバックグラウンドを理解し、情報交換をしながら何を正とするか協議・合意するプロセスが必要だと思います。まずは相手の状況や考えをより深く理解するために、現地に赴いて実態を把握したり、業務に関する知識を増やす努力をしていきたいと思います。